リハ部– Author –
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エビデンスに基づく理学療法ガイドライン活用ガイド:臨床での実践手法
はじめに 理学療法ガイドライン(Clinical Practice Guidelines; CPG)は、最新のエビデンスに基づき臨床意思決定を支援する指針です。適切に活用することで、治療効果の最大化や安全性の向上、臨床パフォーマンスの均質化が期待できます¹²。 1. ガイドラ... -
理学療法と作業療法の違いを徹底解説
はじめに リハビリテーション専門職として、理学療法(Physical Therapy; PT)と作業療法(Occupational Therapy; OT)の違いを正確に理解することは、チーム医療を円滑に進めるうえで不可欠です。本記事では、それぞれの定義・目的・アプローチの相違点を... -
腰椎圧迫骨折におけるコルセット装着下体幹トレーニング
はじめに 腰椎圧迫骨折(VCF)は、高齢者の骨粗鬆症や外傷によって生じ、疼痛や姿勢変形、ADL(Activities of Daily Living)低下を引き起こします。治療においては、骨癒合と痛み管理を両立させるためにコルセット装着と適切なリハビリテーションが不可欠... -
リハビリ専門職向け10mWT(10メートル歩行テスト)ガイド|実施手順・信頼性
はじめに 10mWT(10メートル歩行テスト)は、10メートルの直線コースを歩行し、その所要時間から歩行速度を算出するシンプルかつ汎用性の高い評価方法です。多くの神経・整形外科的疾患や健康な成人で用いられ、歩行機能のアセスメントや治療効果のモニタ... -
リハビリテーションで活用する6分間歩行距離(6MD)完全ガイド:実施方法・基準値・臨床応用
はじめに 6分間歩行距離(6MD: Six‑Minute Walk Distance)は、患者が6分間で自力歩行できる距離を評価するサブマキシマルな運動耐用能検査です。呼吸器疾患だけでなく、心疾患、整形外科的疾患、神経疾患など幅広い領域で機能的運動能力の評価やリハビリ... -
TUGテスト(Timed Up & Go)で見る歩行機能と転倒リスク評価:手順・基準・臨床応用ガイド
はじめに Timed Up and Go(TUG)テストは、高齢者や神経・運動器疾患患者の基本的な移動能力(立ち上がり~歩行~着席)を評価する簡便なパフォーマンステストです。転倒リスクのスクリーニングとして広く用いられ、臨床現場での有用性が多数報告されてい... -
膝関節疼痛リハビリテーションガイド:原因・評価・介入戦略の最前線
はじめに 膝関節疼痛は、整形外科領域で最も遭遇頻度の高い訴えの一つであり、日常生活からスポーツ活動まで幅広い場面でQOL(生活の質)を著しく低下させる要因です。本稿では、リハビリテーション専門職向けに、膝関節疼痛の主要な病態分類から評価方法... -
姿勢定位障害の評価・介入ガイド:最新エビデンスに基づく戦略
はじめに 姿勢定位障害(postural orientation disorder)は,身体や重心を適切に空間内に配置・維持する能力が低下する状態を指します。高齢者の転倒リスク増大や中枢神経疾患後の機能障害と深く関連し,臨床現場では早期発見と効果的な介入が求められて... -
徒手的筋力テスト(MMT)の基本
1. 定義 徒手的筋力テスト(Manual Muscle Testing; MMT)は、セラピストが被検者の四肢や体幹の特定の筋(群)に対して手で抵抗を加え、その抵抗に対する筋力を定性的・半定量的に評価する方法です[1][2]。 2. 原理 力の発揮:被検者が最大努力で目標動作... -
最新研究でわかる体幹機能評価2025:静的/動的バランスから筋持久力まで
はじめに 体幹機能評価は、姿勢制御やバランス、歩行、上肢機能、日常生活動作(ADL)の予後予測において不可欠な役割を担う。特に神経系疾患や脳卒中後の回復予測には、静的・動的バランス、協調性を含む多面的な評価が求められている。最近の研究では、...
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